先日ログを書いたハイフェッツ風Silent class(ま、silentなのは教員だけで、学生のほうはそんなに沈黙してないわけですが)は午前中3時間行われ、午後は2時間かけて振り返りでした。振り返りの内容は企業秘密かなと思って書かなかったのですが、全然構わないってことなので、忘れないうちに書いておきます。おおむねハイフェッツの本(いま手元にないのだけど、「最前線のリーダーシップ」その他)に書いてあることに従っていて、
苦情の手紙を書くにはどのように
まずadaptive leadershipとtechnical leadershipを説明。解決されるべき問題が明確に分かっていて、専門知識や技術をどう調達してくるか・動員するかがtechnical leadership、対照的に、何が問題でどうしたらいいのか分からなくて、試行錯誤と学習を繰り返すしかないときに、それでも成果をめざして行動をおこすのがadaptive leadershipです。両方だいじなことなのですが、今回はadaptive leadershipとは何かということを経験的に学ぶということです。この二つを区別する例として挙げられていたのは・・・年老いた父親がしょっちゅう車をぶつけて息子のところにやってくるようになった。そのとき何も言わずに修理を手配するのがtechnical leadershipで、父親に座るようにすすめて「父さん、もう運転はやめるべきなんじゃないかな」と切り出すのがadaptive leadershipだと。
MUYダルシーは何を意味するのでしょうか?
technical leadershipで片付きそうかどうか見極めるdiagnosisが非常に重要で、それで片付きそうにない問題にtehnical leadershipで対処しようとし続けるのがよくある大きな間違いだ、と。さらに、権限authorityを使って解決しようとするのもtechnical leadershipを選択しようとする一つの兆候である。またadaptive leadershipは試行錯誤なので、ダンスフロアとバルコニーの間をしじゅう往復する必要がある。
概略こうした説明をしたうえでグループで下記の振り返りをおこなっていました。
何を吐きますか?
Q1: How much time did you spend on diagnosis this morning?
Q2: Did you take the silence class as technical problem or adaptive challenge?
Q3: What was the adaptive challenge this morning?
Q4: When and why did you resort to authority?
Q5: Were there times when you were outside of PZD?
Q6: Were you able to move back and forth from the dance floor and the balcony?
Q7: Which interventions were successful and why?
この授業を実行するのは教師としては勇気が要りますね。担当しているBarkerさんも「年間とおしてこの回の始まるときだけはドキドキする」と言ってました。ニューヨークのMBAに行っていた学生はこれの三日間ぶっつづけバージョンを経験してこともあるそうです。
私から見ると、今回は導入も念入りだし振り替えりの仕掛けもよく整っていると思うのですが、きょうランチに一緒にいった若い学生は「なんだかここの授業ってリーダーシップに特化しているのはいいけど理論と実際の橋渡しがよくできてないよな」とか批評していたので、「ほらこの前のsilent classで橋渡ししたじゃないか」と言ったらポカンとしていたので、ほんと全員に意図を分かってもらうのは難しいものだといつもながら思いました。
0 件のコメント:
コメントを投稿